よもやまチョモランマ

KGI、KPI、KFS、OKR、MBOなどの目標管理がらみについて

「サイトの改善案としてKGI、KPIを設定します」というDMがきまして。
つけ入るスキを与えたくないので調べ始めたのですが、似たような用語がいっぱいで大混乱に陥っています。

とりあえず、トータルで最初に踏まえておくべきは「目標管理の5原則」
・明確性(Specific)=明瞭であること
・計量性(Measurable)=測定可能であること
・現実性(Attainable)=達成可能であること
・結果指向または関連性(Relevant)=関連性があること
・適時性(Time-bound)=期限があること
「SMART」です。

KGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)

企業としての最終目標。
具体的な期間と数値を設定する。

「結果の評価」
OKRでの「目標(Objective)」にあたる

<例>
「1年後までに、リピート率を20%から40%に増やす」
「半年後までに客単価3,000円から4,000円に増やす」
など

KFS(Key Factor for Success:重要成功要因)

事業を成功させるための必要条件。
期限や数値は設定しなくていい。

KSF(Key Success Factor)、CSF(Critical Success Factor)ともいう。

時代の変遷によって大きく影響を受ける部分であり、1度策定したらそのままにするのではなく、常に時代の流れや周囲の状況によって柔軟に変えていくべき指標。

KPIとKGIをつなぐ役割。
KPIを策定する前に、KGIを分析してKSFを策定し、KSFに基づいたKPIを策定すると、KGIという最終目標からずれないKPIが作成できる。

<例>
「来訪者数UP」
「客単価UP」
など

KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)

KGIを達成するための中間指標。
具体的な期間と数値を設定する。
KFSを数値化したもの。

「過程の評価」
OKRでの「主な結果(Key Results)」にあたる

<例>
「新規顧客〇人」「リピート率〇人」
「回転率〇%」「セット率〇%」
など

OKR(Objectives and Key Results:目標と主要な成果)

目標だけではなく
「業績をアップさせる」→「1万人の新規顧客を獲得する」
「シェアを拡大させる」→「シェアをいつまでに何%拡大する」
など、具体的な指標を盛り込む。

期限を決めて設定する。

会社全体の目標(Objective)を設定し、その目標につながる主要な成果(Key Results)を設定する。
それにリンクさせる形で、部署ごとの目標と主要な成果、個人の目標と主要な成果、と順々に決定していく。

1970年代に米Intelが採用。その後Googlelなどのグローバル企業も採用しており、今後普及していく見込み。
達成度が70~80%のOKRを立てると良いとされている。

<例>
目標:「1ヵ月間の売り上げを伸ばす」
求められる主な結果:
1.来店人数をXX人にする
2.一人当たりの購入額をXXXX円にする
3.売れ残りをXX%削減する

MBO(Management By Objectives:目標管理)

自らマネジメントすることで能力を向上させる仕組み。
「MBO評価」と呼ばれることもあるように、評価方法の一種。

一定期間(半期、四半期)ごとに、個人に対して達成すべき「目標」を設定し、事業や組織の運営にあたるマネジメント手法。

本人の自主性や自己統制に基づいて目標を達成する点が特徴。

まとめ

最初は「ぜんぶ目標管理のことでしょ」とひとくくりに考えていたのですが。
全部の単語が出てくる記事は結局ありませんでした。

KGIを共通項として「KPIとの違い」と「OKRとの違い」に分岐するというか。
同じグループ内でユニットごとにメンバー振り分ける、かつてのモー娘のようです。

そこにたまに入ってくるKFSが、KSFだったりCSFだったりするからまたさらに混乱するんだよなぁ・・・

「KGI」「KPI」「KFS」についてはこちらがわかりやすかったです。
【参考】KPIとKGIの違いとは?KSF(CSF)との関係も詳しく解説

KFSは立ち位置がわかりづらいよね。
決める順番はKPIより上で、間に割って入ってくるわりに、共通点がなくて。

わざわざツリー型ビジュアルにしなくても、自分用なら表組みでもいいかも。

「KGI」「OKR」「MBO」の違いとなると話はまた別のようで。
【参考】OKR、MBO、KPI、KGI……たくさんある「目標管理」の用語を整理しよう

目標を設定する主体によって名称が違うという切り口でいいのかな。
会社であればOKR、部署であればKGI、個人であればMBO。